はじめに
ヴァイオリンレッスンのなかで、生徒さんが 3連符の表示である 3 と 指使いの 3 を間違えてしまう場面がときどきあります。両者の違いはフォント:3連符の表示である 3 はイタリック。指使いの 3 は通常フォント。
カイザー27番をきっかけに、この違いを丁寧に説明する機会がありましたが、他の楽曲、教材でも同じ混乱が起こることがあります。
この記事では、3連符の表示の意味と指づかいの読み方を、生徒さんとのやりとりを交えながら、整理しています。ヴァイオリンを学び方々にも、指導をされている先生方にも、レッスンのヒントになればうれしいです。
3連符の表示方法(具体例:ザイツ-ヴァイオリン協奏曲ト短調)
3連符の表示は イタリックで 3 と表示されます。
ひとつのまとまりに関しては、ブラケット(かぎかっこ)や スラーのようなかたち もしくは、イタリックの3のみで 表示されます。
たとえば、ザイツのヴァイオリン協奏曲3番ト短調では 以下のような表示になっています。

指使い数字との違い(具体例:ポジションエクササイズ)
そして、指使いは 通常フォント です。
例えば、以下では 指使いの通常フォント と 3連符のイタリック が両方ご覧いただけます。
前のセクションでお話しした、かぎかっこ ではなく 丸いスラーのような表示(といってもかなり短いですが)の例もみられます。

あるレッスンでの対話(カイザー27番での具体例)
「先生、この最初にみえる3の数字、これって、指づかいではないですよね。。。??」
「そうね。この場合、その音だけみると、Bナチュラルなので、3と書かれてあると、サードポジションを思い浮かべるかもしれないけれど、この場合はそうではないわね。
3つめのAが開放弦になっているし、その後にでてくるEの音も1となっているので、最初しばらくはファーストポジションね。
まず、この3という数字、フォントがイタリックになっているのはわかる?
そして、指づかいには イタリックではなく、別のフォントが使われているのも見えるかしら。」

「はい。わかります!」
「多くの場合、3連符を表示する際の数字にはイタリックが用いられるの。
もちろん、あなたくらいになったら、楽譜を見れば、音のグルーピングや、拍子と音の数などの関係から、3連符は3とかかれていなくてもきちんとみつけられると思うけれど。。。?
ね。そうよね?(笑)」
「あ。。。はい。。。(^^; 」
「楽譜に親切に3連符のs表示がある際には、今日、質問してくれたように、指づかいと間違えないようにしないとね。
3の数字が イタリックの場合は3連符、そうでなければ指づかい ね。
まとめ
ヴァイオリン楽譜において
1.3連符の表示は イタリックで 3
2.指使いの 3 は通常フォント
どっちかな?と思ったら、必ず、フォントに注目しましょう。
今日のレッスンで、「この3はイタリックになっているでしょう?」と言うと、Eちゃんは楽譜をさっと譜面台から楽譜をとって、顔のすぐ前までもってきて「え~?本当~?」と一生懸命確認してくれました。(笑)(rewrote on March 15 2026)
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