はじめに

大人になってからヴァイオリンを再開したり、新しくはじめたりする方のなかでも、真剣に取り組みたい と考えるすばらしい生徒さんたちにに恵まれています。
なかには「いつかコンクールにも挑戦してみたい」と感じてくださる生徒さんもおいでです。例えば現在、憧れの アッコーライのヴァイオリン協奏曲でコンクールの舞台に立ってみたい!と感じてくださっている方もいます。でも、コンクールと聞くと、「大人がでてもいいの??」「レベルが高すぎて場違いにならない?」と不安になるのもごく自然なことです。
社会人や大人の学習者が参加できるヴァイオリンコンクールはいくつかあって、目的やレベルに合わせて選べるようになっています。この記事では、参加条件や費用、求められるレベルなど、大人が知りたいポイントをまとめて紹介します。
今回ご紹介するのは以下の4つのコンクールです。
ベーテン音楽コンクール 自由曲コース(弦楽器)
Kアマチュア音楽コンクール
全日本弦楽コンクール アマチュア部門
東京国際管・弦・声楽コンクール ヴァイオリン部門 マスターズ部門(アマチュア部門)
大人からヴァイオリンを始めた方、再開した方は、もちろんレベルにもよりますが、やはり音大卒業の方とはきちんと分けられたカテゴリーで参加する方がよいと思います。
真剣に音楽を学ぼうと思えば、プロもアマチュアもないとは思いますが、音大へ行く、音楽を専攻する場合、演奏だけではなく、音楽理論なども体系的に学ぶことになります。そのため、音楽に触れる時間量、その質は、音楽を専攻した人とそうでない人の間には、決定的な差となって現れる場合のほうが多いように感じるからです。
ベーテン音楽コンクール 自由曲コース(弦楽器)
趣旨:音楽を学ぶすべての方が心から音楽を楽しみ、ステージ上において自由に楽曲のイメージを表現することを願って開催してくださっていてる。自由曲にすることで、個性の発揮を可能にし、コンクールの審査においては「音楽性・表現力・音色の美しさ・音楽的な響き」を重視。
大人の方は、自由曲コース(弦楽器)の以下のカテゴリーに参加することができます。
一般B:音大等で弦楽器を専攻されていない方。
一般C:50歳以上で、弦楽器専攻はといません。
会場審査もしくは、動画審査での参加が可能です。
この二つのカテゴリーでは楽譜視奏が可能。(暗譜をしなくてよいのは、少し気持ちが楽になる方もおられるかもしれません。)
演奏曲:自由曲(以下の時間制限あり)
| 一般B | 8分以内 | 9分以内 | 9分以内 |
| 一般C | 5分以内 | 6分以内 | 7分以内 |
| 部 | 予選 | 本選 | ファイナル |
|---|
参加費用:
| 一般B | 16,000円 | 19,000円 | 21,000円 |
| 一般C | 12,000円 | 15,000円 | 17,000円 |
| 部 | 予選 | 本選 | ファイナル |
|---|
開催期間:
予選:2026年は6月から9月(動画は9月)から1月(動画は1月)
本選:2026年は9月から11月(動画は11月)
ファイナル:2026年は12月
東京の場合:予選:2026年8月19日(水)曳舟文化センター、本選:2026年10月10日(土)旧東京音楽学校奏楽堂、ファイナル:2026年12月25日(金)かつしかシンフォニーヒルズ
ホームページ:ベーテン音楽コンクール
ちょこっと体験談、実際に聞きにいった感想:
2025年10月のベーテン音楽コンクールの関東地区本選会場審査に実際に足を運び、みなさまの演奏を拝聴いたしました。ホールはとても美しく、大きな場所でした。コンクールの流れもとてもスムーズでした。
大人の方は バッハの無伴奏パルティータ2番ニ短調よりジーグ の演奏されていました。コンクールという環境のなか、大きなホールで演奏する というのはなかなか大変だと思いますが、本当によくがんばられていたという印象で、そういう姿を拝見できたのはとてもうれしかったです。(2025年は一般Cカテゴリーの動画審査金賞受賞者の方も同曲を演奏されているようです。)
Kアマチュア音楽コンクール 弦楽器部門(ヴァイオリン)
対象:アマチュア、年齢制限なし
予選:動画審査、本選:動画審査または動画審査という印象。(HPできちんとご確認ください)
本選会場:K東銀座コンサートホール
演奏曲:時間制限ありの自由曲
楽譜使用可
予選と本選の曲目が重複可。ただし、動画は撮り直す必要あり。
音源伴奏との演奏可。
費用:
| 予選・動画審査 | 参加費 | 演奏時間 |
|---|---|---|
| コメントなし | ¥10,000+税¥1,000 (税込み¥11,000) | 10分以内 |
| 予選・動画審査 | 参加費 | 演奏時間 |
|---|---|---|
| コメントあり | ¥18,000+税¥1,800 (税込み¥19,800) | 10分以内 |
| 本選・動画審査 | 参加費 | 演奏時間 |
|---|---|---|
| コメントあり | ¥18,000+税¥1,800 (税込み¥19,800) | 10分以内 |
| 本選・ホール審査 | 参加費 | 演奏時間 |
|---|---|---|
| コメントあり | ¥18,000+税¥1,800 (税込み¥19,800) | 10分以内 |
その他、細かい規定あり。きちんとHPでご確認ください。
ホームページ:Kアマチュア音楽コンクール
ちょこっと体験談:2025年にKヴァイオリンコンクール(夏季)を聴きに行きたいと思い、メールで問い合わせをしたことがあります。「参加者の関係者ですか?」というお返事はいただいたのですが、その後、詳細についてはお返事をいただけませんでした。コンクール直前で、とてもお忙しかったのだと思います。
Kヴァイオリンコンクール(夏季)と同様、ご紹介したコンクールもクローズドの可能性は高いと感じています。
参加を検討される場合には、HPで得られる情報をしっかり集め、前もってしっかり確認、不明点があれば、早めに問い合わせるなど、時間に余裕をもって準備することが大切ですね。
全日本弦楽コンクール
趣旨:優れた音楽的才能を発掘、育成し、一層の研鑽を奨励。音楽を愛する多くの方にスポットをあて、音楽文化の発展を目指す、全国規模のコンクール。10部門あり、個々にあったレベルでのエントリーが可能。予選と全国大会の2ステージを通して、丁寧な審査が行われる。
大人の方は アマチュア部門(30歳以下、31歳以上)に参加することができます。
音楽大学を卒業しておらず、音楽の演奏や指導の仕事に従事していない方
予選:動画提出による審査
エントリー期間:2026年1月5日(月)から2月15日(日)
結果発表:2026年2月28日(土)
全国大会:会場演奏審査
エントリー期間:予選結果発表後~2026年3月31日(火)
結果発表:会場演奏から約1週間後にHPにて発表
全国大会は 2026年5月3日(日) 千葉県 J:COM浦安音楽ホール コンサートホール
演奏曲:自由曲 予選はピアノ音源でも可。
費用
| 予選 (動画) カテゴリー | 演奏時間 | 費用 |
| 一般プロ:U30 30歳以下 | 8分以内 | 11,200円 (12,320) |
| 一般プロ:O31 31歳~ | 8分以内 | 11,200円 (12,320) |
| アマチュア:U30 30歳以下 | 5分以内 | 9,600円 (10,560) |
| アマチュア:O31 31歳~ | 5分以内 | 9,600円 (10,560) |
| 全国大会 カテゴリー | 演奏時間 | 費用 |
| 一般プロ:U30 30歳以下 | 12分以内 | 19,000円 (20,900) |
| 一般プロ:O31 31歳~ | 10分以内 | 19,000円 (20,900) |
| アマチュア:U30 30歳以下 | 6分以内 | 17,000円 (18,700) |
| アマチュア:O31 31歳~ | 6分以内 | 17,000円 (18,700) |
詳細その他はきちんとHPでご確認ください。
ホームページ:全日本弦楽コンクール
東京国際管・弦・声楽コンクール
ヴァイオリン部門 マスターズ部門(アマチュア部門)
こちらのコンクールではマスターズ部門(アマチュア部門)が年齢によって3カテゴリーもあります。
| マスターズF | 愛好者 ※3(18歳~33歳まで。1993年4月2日~2009年4月1日生まれ) |
| マスターズA | 愛好者 ※3(34歳~49歳まで。1977年4月2日~1993年4月1日生まれ) |
| マスターズG | 愛好者 ※3(満50歳以上。1977年4月1日以前生まれ) |
演奏曲:自由曲 マスターズのカテゴリーは、准本選・本選で予選と同一曲の演奏が許されている印象です。(きちんとHPなどからご確認を)
演奏時間:予選は8分以内、准本選は12分以内、本選は12分以内
暗譜:予選、准本選、本選ともに暗譜が必須。
| カテゴリー | 予選 | 准本選 | 本選 |
| マスターズF、A、G | 19,000円 | 21,000円 | 21,000円 |
開催日程:2026年は予選は7月、8月、准本選は10月、本選は11月
東京は、予選7月19日(日)小松川さくらホール・多目的ホール と 8月23日(日)清瀬けやきホール・大ホール
詳細はきちんとHPで確認してください:東京国際管・弦・声楽コンクール
大人がヴァイオリンコンクールを目指すメリット
以上4つのコンクールをご紹介しましたが、大人・社会人のヴァイオリンコンクール参加のメリットとしては以下のことがあげられます:
●目標を掲げることで、モチベーションを高く保つことができる
●目標を掲げることで、練習の質があがる
●本番の経験が増える
●コンクールによっては、師事している先生とは別のプロフェッショナルの先生方から講評をもらえる
●よいホールで演奏できる
●女性の場合で、ドレス着用に興味があるかたにとっては、ドレスアップの機会を得られる
基本的にはメリットがとても大きいと思います。
最後に
コンクールにでる場合、まずは要項をしっかり読んで、師事している先生と相談のうえ、どのコンクールに決めるかを決定するのがよいでしょう。
大人がコンクールに参加する場合
●アマチュアヴァイオリン奏者として参加できること
●楽譜視奏が可能かどうか(暗譜をどうするか)
という2点は、参加するコンクールうを選ぶうえで大切なことかもしれません。
目標を掲げる ということは モチベーションを保つことにもつながりますし、そのプロセスのなかで多くの発見や成長を体験できます。また、発表会とは違い、師事している先生とは別の先生方に演奏を聴いていただける、また、よいホールで演奏できるすばらしい機会となるでしょう。

私のところでも、ご希望があれば、大人のコンクール参加をいつでも応援しています。音楽を表現するよろこび、音楽を表現できる基礎能力 を育てます。
コンクールに挑戦してみたいけれど、どのコンクールが自分に合うかわからない、暗譜が不安、本番で緊張してしまう という方も多いです。
私のレッスンでは、大人の方を対象にしたコンクール対策レッスンや、 本番に強くなるための個別サポートも行っています。「まずは相談だけしてみたい」という方も歓迎です。大人のためのヴァイオリンレッスン
また、コンクールでなくても、私の場合は ASTA-CAP というレベルテストをおすすめする場合もあります。大人になってからの再挑戦に。ヴァイオリン検定試験:ASTA-CAPで「評価を得る喜び」を再び
どちらにしても、本番がある ということは 成長や学びを得られる、充実した期間を過ごせることに間違いありません。音楽を通して、ご自身によい変化をおこすことを私はいつでも応援しております!